山口フィナンシャルグループの椋梨社長こと椋梨敬介(むくなし けいすけ)さんをご存知でしょうか?
2020年に代表取締役社長に就任した人物です。
就任が決まった後の2ch(5ch)には、山口銀行や前任者をよく思っていない方の声が…
その背景には、どうやら椋梨社長就任前の山口銀行の不祥事があるようですね。
椋梨社長就任や山口銀行の不祥事について徹底調査しました!
椋梨社長就任後の2ch(5ch)の声は?
10月1日、北九州銀行様及び山口フィナンシャルグループから1,000万円のご寄附。
北九州銀行からは、昨年6月にも防護服とフェイスシールドのご寄贈。椋梨社長、嘉藤頭取にお礼を申し上げる。頂戴した寄附金は、新型コロナ対策のため有効に活用させていただきます。 pic.twitter.com/gXWB9p72Jl
— 北橋健治 (@shunjyu999) October 16, 2021
2020年5月15日、椋梨敬介さんは山口フィナンシャルグループの代表取締役社長グループCOOに昇格しました。
前任は、このとき会長兼CEOとなった吉村猛(よしむら たける)さんです。
約1年後の2021年6月25日、会長解任クーデターといわれるできごとが起こります。
会長解任クーデターとは
吉村猛さんの解任について次のように報じられています。
山口FGは5月14日に、吉村氏が株主総会以降も代表権を持つ会長兼CEOを続投する方針を発表していた。6月25日の総会でも吉村氏を取締役候補として提案し、株主の過半の賛成を得て承認されていた。しかし、総会後の臨時取締役会では、吉村氏を会長兼CEOとする案が反対多数で否決された。山口FGの取締役会は吉村氏や社外を含め10人で構成されるが、関係者によると、大半の取締役が反対したという。吉村氏は代表権のない取締役となり、CEOは、椋梨敬介社長(51)が務める。
引用元:読売新聞オンライン
「(吉村猛さんの解任理由は)ガバナンス上の問題があったため」
代表取締役社長CEOとなった椋梨敬介さんは解任理由をそう答えています。
この報道に対してXでは次のような反応がありました。
スルガ銀行と同じく金融庁から先進的な優良地銀と称えられていた山口銀行(FG)もどうやら不祥事沙汰で解任っぽいですね。
しかし地銀でCEOとか平気で名乗るの恥ずかしくないんだろうか。
山口FG、吉村会長を解任 椋梨社長がCEOに: 日本経済新聞 https://t.co/xQ5TC0WQnA
— けい@戦略コンサルの達人 (@kei_banker) June 26, 2021
5chの書き込みには「問題ありでも取締役っておかしくね?」というものもあります。
吉村猛さんの解任理由と解任後の社内でのポジションのことを言っているようです。
このような批判的な意見が少なからずあるのは山口銀行の不祥事が大きく関わっているからのようです。
椋梨社長就任前の山口銀行の不祥事とは?
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椋梨敬介さんが社長兼CEOになる前に、山口銀行にはいくつか不祥事がありました。
代表的な不祥事が次の3つです。
- 阿武町4630万円誤送金事件
- 第一生命の女帝逮捕で癒着が浮き彫りに
- 内部告発で明るみになったパワハラ体質
それぞれの不祥事について詳しく見ていきましょう。
阿武町4630万円誤送金事件
山口県阿武町で起きた誤送金事件を覚えている方もいるのではないでしょうか。
この事件に山口銀行が関わっていたようです。
事件の概要は次のようなものでした。
新型コロナウイルス対策の給付金を、対象だった463世帯に10万円ずつ振り込むところ、阿武町の職員が誤って、24才の男の口座に4630万円を振り込む手続きをしてしまった。山口県警は18日、この男、田口翔容疑者を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕した。
引用元:NEWSホストセブン
実は阿武町の指定金融機関が山口銀行とのこと。
山口銀行は直接的に誤送金したわけではなく、不審に思って阿武町に問い合わせをした側のようです。
事件のきっかけは山口銀行が阿武町に指定した給付金の振込方法でした。
その方法はFD(フロッピーディスク)と紙の依頼書を利用するものです。
データのやりとりにFDを使用していることに驚きました。
ネットでも「旧石器時代」「時代遅れすぎる」など、驚きや嘆きの声が上がりました。
官庁や中小企業では、何十年も前の古い業務システムを利用していることもあります。
中にはFDでデータのやり取りや保管をするタイプの業務システムもあるようです。
古い業務システムほど完全オーダーメイドで構築されています。
オーダーメイドなので、使い勝手がよく、新しいものに変える必要性を感じないことも。
阿武町の役場がまさにそういったところだったようです。
山口県内の役所や役場では、まだFDを使っているところも多いのだとか。
そのためFDでのやり取りを引き受けざるを得ない時があるようです。
事件以降はFDの取り扱いを終了し、インターネットバンキングに切り替えているみたいですね!
第一生命の女帝逮捕で癒着が浮き彫りに
第一生命保険の営業職員だった女性(89歳)が顧客24人から計19億円超を不正に集めていた問題です。
第一生命保険は10月2日、山口県周南市の西日本マーケット統括部徳山分室に勤務していた元営業職員の女性(89)が、顧客から約19億円を騙し取ったと発表した。同社によると、元職員は山口県を拠点に50年以上保険販売に携わってきた。10年以上前から今年4月末までに、少なくとも顧客21人から19億円を不正に詐取。勧誘時に第一生命の「特別枠」によって高金利で運用できるといった、嘘の話をして信用させていた。
引用元:Business Jounal
実は2004年にも「山口銀行クーデター事件」という大きな事件がありました。
「山口銀行クーデター事件」では、当時の頭取が臨時決算取締役会で解任されています。
浜崎裕治(はまさき ゆうじ)さんの小説「実録 頭取交代」はこの事件がモデルです。
小説に登場する女性保険外交員が、逮捕された元職員だといわれています。
実話をモデルにしたとはいえ同じような境遇なので本人であると信じてしまいそうですね…
内部告発で明るみになったパワハラ体質
2021年5月、吉村猛さんに対する内部告発の内容が明るみになりました。
— Ithiko.h (@ithiko_h15) July 27, 2023
記載されていた内容は、第一生命の件、パワハラ問題、女性問題などです。
もし本当なら吉村氏が解任された理由も納得できる気がします。
社員に対して平等な対応をするのは当然のことではないでしょうか。
いじめやパワハラなんてもってのほかですよね。
まとめ
ここまでの記事をまとめました。
- 椋梨敬介さんは2020年に代表取締役社長グループCOOに昇格
- 2021年の会長解任クーデターで吉村猛さんが会長兼CEOを解任
- 椋梨敬介さんが代表取締役社長CEOに就任
- 山口銀行には以前から不祥事いくつもがあった
- ネット上の批判的な声が多いのは山口銀行の不祥事が原因
山口銀行の現在について調査してみましたがいかがでしたでしょうか?
国内有数の銀行であるからこそ少し残念な状況でした。
一度悪いイメージがついてしまうとなかなか振り払うの難しいかもしれないですね…
しかし、今後は現在の問題になっていることが少しでも改善できたら良いなと思います!
最後までみていただきありがとうございます♪